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海外研修体験談(協議会)
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イギリス建築研修 体験談 (京都大学大学院生)
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「自分が描いている図面が実際にカタチになるのを見ると感激」
私の研修先はロンドンの小さな建築事務所で、スタッフは私を入れて7人しかいません。研修生は私ともう一人デンマークの学生で、デザインの仕事をするときには2人一緒に仕事をすることが多いです。主な業務はCADによる図面の新規作成、訂正、業者への問い合わせやその他のちょっとした雑務です。雑務と言ってもオフィスのライブラリ整理からマーケティング用のパネルやスライドショー作りまで、様々です。
日々の業務の中で慣れるまで一番苦労したのは電話を受けることです。こちらからかける場合にはプロのオペレーターが出てくれますし用件を聞くのも簡単なのですが、かかってくる電話は急用だったり外からの電話だったりしますし、早口で言われるととにかく名前が聞き取れない!何回も聞きとれていないのに電話を切ってしまって怒られました。
楽しいのはやはり現場を訪れることです。日々自分が描いている図面が実際カタチになるのを見ると感激してしまいます。先月は建築中のオフィスビルのファイルユニットの設計を任せてもらい、施主さんにプレゼンする機会も頂きました。緊張しましたがいい経験になったと思います。
現在は前述の友人と2人でカムデンタウンの古いビルの改修設計を任されて張り切っています。2月の研修終了までになんとかプレゼンまで仕上げようとしているのでとても忙しいです。
研修先での業務とは別に取り組んでいることは自身の過去の作品のプレゼンです。事務所で働いていると学生のCVを目にすることも多いのでよい刺激になります。英語のポートフォリオができたらダメ元で他の建築事務所にも送ってみるつもりです。(2005年12月5日)
「英国と日本は全く変わらず、英国と日本は全く違う」
英国の建築事務所での研修を終え、この八ヶ月間で経験したことを振り返って思うのは、「英国と日本は全く変わらず、英国と日本は全く違う」ということです。このパラドックスは、ひいては「私が考えていることと全く逆の考えをもっているひともいる」ということになるのかもしれません。全ての事柄は様々な側面を持っていて、簡単に判じることはできない、と言ってもいいと思います。
例えば建築ですと、最初は製図方法や記号、単位などの違いに戸惑いましたが、設計のための手法や事務所での日々の仕事、クライアントへの応対などは日本と同じだという印象を受けました。人間関係においても、国籍や言語なんて関係ないと思うこともあれば、やはり私たちは母国の文化に強く影響を受けていると思うこともまた多くありました。
相違と共通点のどちらをも発見できたことは、私の物事の見方を大きく変えたと思います。そもそも広い視野を持った人間になりたい、というのは私が海外研修を決意した理由の一つでもあります。私の場合は幸運にも友人にめぐまれ、研修先の同僚やフラットメイトたちと本当に色々なことを語り合いました。世の中には本当に色々な生き方や考え方がある、という実感がこの研修全体を通して私が得た最大の成果だと思っています。
惜しむらくはやはり期間の短さでしょうか。八ヶ月はあっという間で、研修先に慣れた途端に帰らないといけないような印象があります。やっと仕事ができるようになってきたところなので残念です。こちらの友人との別れが惜しまれてなりません。(2005年2月)
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アメリカ建築研修 体験談 (摂南大学建築学科卒)
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6ヶ月の研修を経て、これまでに体験したこと、私が感じた日本との相違点をお話したいと思います。インターンシップ先を探す過程の中で、知り合いからの紹介など人とのネットワークがとても大事だと痛感しました。私も人とのネットワークを通じて何人かの現地の建築家の方とお話をする機会がありました。そこでこちらの建築業界のしくみや制度・資格などについて、またそれぞれの建築家の方の仕事に対する考え方を聞くことが出来ました。お聞きした話の中で、こちらでは建築とインテリアは分野が分かれていると知りました。快く時間を作ってくださった方々にとても感謝しています。
身近に感じたことと言えば、こちらでは家の修理や部屋の改装をする場合、電気やガスなどの専門的なこと以外は各家庭や個人で済ませてしまう傾向があると思いました。日本の建物との構造上の違いから、出来も乱雑なところもありますが、彼らにはそれが出来る知識があり、それをする為の道具や材料も豊富に売られています。その例として、私の知り合いの方がキッチンを改装する際、彼女は自分でキャビネットからペンキ、床材に至るまですべての材料を調達し、設置してもらっていました。すべての材料を個人でそろえることに驚きました。
私が感じた日本との相違点は同じ店舗(コンビニやカフェなど)でも場所によって外装が違うということです。こちらでは一般的な規則以外に町やビルによっても規則が定められているため為、テナントによってお店のカラーが使えない場合があり、ビルが決めたカラーを使っているようです。各店舗によって雰囲気が違っていたりします。古いビルやグレードの高い建物になるほど規定は厳しくなるようです。日本でも一部の地域で見ることは出来ますが、古い建物や街の景観を守るためにもそういった規定は必要なのかもしれないと感じました。
「デザインの仕事の奥深さを実感する日々」
インターンシップを開始して4ヶ月目になりました。内装のデザイン、家具の販売などを中心とする会社でインターンをしています。私の業務内容は電話対応、図面の修正、商品の発注、見積もり製作などです。1日の大半はオフィスで作業をしていますが、現場に行くことやお客様との打ち合わせに行くこともあります。インターンシップの前に半年準備してきたとは言え、実際に始まってみると英語力は全く足りず理解ができず悔しさを感じる時があります。また英語だけでなく、日本語の使い方さえも難しいと感じます。
初めのころは日々与えられた業務をこなすのがやっとでした。まだまだ初めてのことがほとんどですが徐々に業務の内容が増え、業務に対して責任をより感じるようにもなってきました。失敗をして落ち込むこともあります。そのたびに周りのスタッフの方に助けてもらっています。失敗するのが怖くて消極的になりがちですが、次繰り返さないようにと失敗から学ぶことが多々あります。
この3ヵ月半を業務に携わり印象に残っていることは、何もない空間が見事に出来上がっていく様を見たことです。同じ空間が人のアイディア一つでこんなにも変わり人を感動させられるのかと思いました。私はまだほんの一部にしか携わっていませんでしたが、そのデザインが成り立っていく過程やそれを完成させる為の人々の苦労や努力を見ることができました。アイディアを考え出す人の偉大さを感じ、と同時にデザインの難しさ、奥深さを痛感しています。
残りの期間を通して達成させたいことは、どんな小さい範囲でも、自分でデザインし、材料や家具を選び、このニューヨークに自分がいた証として形として残したいです。次々に問題は起こりますが、いろんなことを経験させてもらえる環境や時間を無駄にしないように残りの期間もいろんなことを乗り越えていきたいと思います。
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イギリス・インテリアデザイン研修 体験談(法政大学建築学科卒)
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私の受け入れ先の会社は、インテリアデザインの中でも特にオフィス向けのスペースプランニングというものをやっています。主に建物の所有者がクライアントで、その中に入っているテナントの希望を聞き、そのフロアまたは、フロアの一部を改装します。 電気照明、ネットワーク、電話などの配線の設計からデスク、椅子、コピー機、書類棚などのレイアウト、発注などまで詳細な設計を行うコンサルタントです。
このような会社で私はインターンとして色々な部署の人から指導を受け、少しずつ仕事をもらっています。主にインテリアデザイナーにつき、現場へ行って現状調査をしたり、会社に戻って現場で確認された調整点をAutoCADというソフトを使ってコンピューターで修正したりします。現場ではまた、図面と異なって施工されている部分や不完全なところが無いかを入念に確認し、あった場合はそれをリストにして、施工会社に提出します。このような仕事以外にオフィスの引っ越しのコーディネイトもします。例えば同じビル内で、3階の会社が1階に引っ越す場合、金曜日のその人たちの仕事が終わった後から、移動を開始し、月曜の朝に新しい場所でスムーズに仕事が始められるように十分な配慮がなされます。新しいオフィスでも一人一人に電源やネットワーク、電話の供給が行き渡るか、机や椅子、コピー機のレイアウトは労働効率を高く保てるものかどうかなど、たった一回の引っ越しをスムーズに成功させるために一ヶ月以上をかけ打ち合わせを行います。また、引っ越しが完了した後も本当に労働効率が高くなっているか、その職場の人たちに何か不便が生じていないかなどのアフターケアをおこないます。
今まで4週間インターンをやってきた中で、イギリスと日本のインテリアデザイン産業の相違点について気づきました。イギリスの建築は耐久性のあるレンガ作りが多く、地理的な条件から地震も少ないですし、また国の建築に関する法律(特に景観について)が厳しいので、新築は日本と同じようなペースでは建設されません。日本ではほとんどが新築と同時に設計されるオフィスデザインですが、こちらではたいていはテナントの引っ越しの時です。さらにオフィスのレイアウトによって労働効率が左右されるという観念が浸透しているので、業績を上げるために、私たちのようなインテリアデザイン事務所に依頼してくる会社がとても多いのです。つまりインテリアデザインの建築に対する内訳は日本と比べて多く、需要も高い。インテリアデザインはイギリスでは一つの産業として確立されているのです。
私の会社でデザインを担当している人たちの多くは建築ではなくインテリアデザインを専門に勉強し、資格を持っています。インテリアに関する教育も確立されています。
この会社に出会い、インターンとしてのオファーを頂くまで、実に200通以上の履歴書を添えた手紙と30以上のEメール、数え切れないほどの電話をかけました。200通の手紙もまず返事が返ってきたのは30通ほどでほとんどは新しく人を探していないというもので、面接までにたどり着いたのはわずか5社でした。インテリアデザインという分野柄、ポートフォリオと呼ばれる自分の作品集の持参が求められます。ほとんどが積極的な態度を示してくれたものの、インターンの開始時期がかなり先なことから確約にいたるのは難しいです。 しかしそういった中で、私の今いる会社は、オファーと同時にしっかりとした受け入れ態勢が整っていることを示してくれ、安心して応じることができました。そして、今も毎日何か新しいことを学べる楽しさを感じています。私が何か貴重なものを得ているように、私を受け入れてくれたこの会社にも一日でも早く貢献できるようになりたいです。
私はロンドンブリッジの近くにあるインテリアデザインの会社で、インターンとして働いています。正社員が10人ほどで、あまり大きくない会社ですが、その分お互いが同じオフィス内で働いているので、インテリアデザインを中心にビジネスの仕組みについても学びたかった私にとって、多くのことを学べるチャンスがあふれた場所です。私の業務内容は、特定の人の下で働くというのではなく、インテリアデザイナー、スペースプランナーを始めとした設計を中心としながら、会計、プロジェクトマネージャー、営業、マーケティング、経営なども手伝っています。難しいのは同時に複数の人から、仕事を依頼されるときですが、どれから片付けていけば良いか、その重要度をはっきりと把握し、冷静にすすめていくことが大事だとわかりました。そして、自分のできる範囲の量を超えてしまうと思ったときには、無理をせずにはっきりと断ることも大切です。しかし、余裕がある時には、初めての事や難しそうだと思われる仕事も、どこまでできるか挑戦させてもらい、ひとつひとつの小さくても多種なステップを踏み進めながら、自分の可能性を広げてきました。言葉や経験が足りないと感じて、自信を失うこともありますが、学ぼうとする姿勢さえあれば一回目より二回目、二回目より三回目が必ず上達していくと信じて、努力を続けています。言語の違いがどんな小さなことでも障害になる可能性があります。しかし同時にどんなに小さなことでも、英語でやり遂げたときの達成感は格別です。そして、それが少しずつ自信に変わっていきます。基本的なことのようですが、相手の言っていることが分からないときには、恥ずかしいと思ったり、知っているふりをしたり、放って置いたりせず、言語だけでなくその場で考えられるあらゆる手段を使って、必ず理解しなければいけません。「分からなくて仕方がない。しかし、その後どうするか。」こう考えていくことが、成長を続けていくコツではないでしょうか。そして苦労して理解したものの方が、簡単に理解したものより、さらに印象強く残っているような気がします。
現在、インターンも残りわずか1ヶ月というところです。私も会社にすっかりなれ、先月から設計の責任の大きな仕事を任されることが多くなりました。今までになく、自分の発想や能力を必要とされ、1人で現場に行くこともあり、そのプレッシャーが時には重いですが、その一方で、同僚からの期待と信頼がとても嬉しく、自分の仕事にやり甲斐を感じています。
イギリスの職場環境で私が好きなのは、誰もがためらいもなく、定時に帰り、休暇をとることです。私が知っているイギリスにいる人々はほとんどと言っていいほど残業をしませんし、もし、残業をしたとしても、その分の代わりのオフをとっています。そのイギリスでの仕事に対するリラックスした態度には、感心しますし、羨ましいとも思います。そして、それが徐々に慣れつつある私にとっても居心地の良い環境となっています。あとわずかのこのインターンシップをより充実させるために、常に前向きにそして、イギリスにいるらしく、肩の力を抜いて続けていこうと思います。
この一年は多くの貴重な経験と数え切れないほどの思い出とともに、日本に帰国という形で無事に終了しました。この一年間に何も問題がなかった訳ではありません。様々な困難や壁にぶち当たることもありましたが、周囲の人たちに支えられながら、一つ一つを乗り越えて成長した結果、今の自分がここにあると思います。だから一年を振り返ったとき、やっぱりこの道を選んで本当に良かったと正直に思います。数々の経験の中からいくつか紹介したいと思います。
まずは、語学力についてです。自分の語学力が伸びているのをもっとも深く実感したのは、帰国直前にホストファミリーに会いに行った時のことでした。ホストマザーが、よく話すようになり、以前よりも難易度の高い単語を使うようになっており、状況説明の言い回し方もより自然にネイティブの人にわかりやすくなっていると言ってくれました。ホストマザーの言葉を聞いて、思い出したのは、もともと私は無口なほうではないので、この家族と暮らし始めた当初は話さなかったのではなく、話せなかったということでした。言いたいこと、伝えたいことはたくさんあったはずなのに、どう表現したらいいかわからなかったのです。その葛藤に悩み、そのうち、また伝わらないかもしれないという恐怖心が障害になっていっていたのかもしれません。
同時にもう一つ気づいたことがありました。それは私のコミュニケーション能力も上がっていたということでした。子供たちと遊んだり、ホストマザーやホストファザーと会話をしていたりした時に、「なんて言えばいいんだろう」と考え込んでしまう状況にあまり遭遇しなくなっていたのです。これは、英語が上達しただけでなく、イン
ターンの職場での同僚とのコミュニケーションも役に立っていると思われます。職場では、相手に伝わらないことがあってもめげているわけにはいかないし、後で理解していなかったという言い訳は通用しないので、相手にわかりやすく伝わる自然な言い方だけでなく、話すのがだめなら、書いてみたり、分からないときは分からないとはっきり伝えて納得できるまで話そうという姿勢が身についたようです。その結果、誤解の生まれにくい会話ができるようになり、次第にホストファミリーとの会話に障害になっていた話すことに対する恐怖心がなくなっていったのかもしれません。ロンドンに住んでいたとき、もっと英語を気楽に構えられるようになりました。それは、ロンドンはまさに人種のるつぼであり、英語を母国語として話しているたちばかりではなく、世界中から集まってきた人一人ひとりが話す英語がすべて英語ということに気づいたからです。つまり私が話す英語も日本人訛りがあるかもしれませんが、それでも英語なのです。その人の出身地のアクセントやその人自身の話し方の癖も加わって、数え切れない種類の英語が存在していて、初めて会った人の英語がわからなかったり、聞きなれない英語があったりしても、それはただ単純に慣れていけばいいだけのことなのです。
インテリアデザイン事務所でのインターンを通して、語学以外に得られたことのうちの一つには、コンピューター技術があります。Auto
CADという設計用のコンピューターソフトをメインに使っていたので、インターンの終了直前にはほとんどの操作を一人でできるようになっていました。このソフトについて大学時代に学んだことはありましたが、実践で利用したことがなかったので、この事務所での環境は有り難かったです。それまで丁寧に指導してくれた同僚にとても感謝しています。
現在は、日本で就職活動を徐々に開始しようというところです。不安が全く無いとは言えませんが、イギリスで培った語学とロンドンの職場で磨いたコンピューター技術が自信のきっかけになり、より積極的な姿勢で臨むことができています。これからも自分の本当にやりたいことに正直に、あせらず取り組んでいきたいです。
(2005年東京で仕事を開始されたとのレポートが届いています。)
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