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奨学生レポート 反町さん(法政大学工学部建築学科学生)
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「異国でもっとリラックスするヒント 」
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後一ヶ月で前半のトレーニングも終わり、10月から実際の職場でのインターンシップが始まります。イギリスでの生活やPTPの授業を通して学んだことはたくさんありますが、その中で文化の違いについて知った最も印象に残っているものをあげたいと思います。
PTPのある授業の中で先生から日本のカスタマーサービスについて話してくださいと言われたことがありました。私がそのとき思ったのは、たとえば大手百貨店では、顧客から無理な苦情や注文をつけられても決してその顧客を否定しないということでした。それに対してイギリスというのは違うことは違うとはっきり示し、たとえ相手が顧客でも変わらないそうです。さらに、一度告知したことでも重要なことは何度でも知らせるというのが日本では丁寧な対応と思われていますが、イギリスでは同じことをした場合、相手を子供扱いしているとみなされ失礼な態度に映るそうです。それを聞いたとき、イギリスの人々の態度に対して持っていた何らかの疑問がすっきり解けた気がしました。
この経験を通して、相手や相手の文化を知るためには、なるべくためらわずに多くの会話の機会をもつことが有効だとわかりました。文化の違いというのは、時にわかりづらく知らずのうちに誤解の原因になっていることがよくあります。誤解は生じてしまって当たり前、でもそのあとどうするか、相手に自分が理解しようとしている態度を示すことが大事だと思います。疑問を抱えている時間があったら、勇気を出して聞いてしまったほうが早いし、お互いの仲も深まるでしょう。9のためらいと1の勇気が、いつか逆転し、同時にここでの生活がより有意義なものとなるよう過ごしていきたいと思います。
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私の受け入れ先の会社は、インテリアデザインの中でも特にオフィス向けのスペースプランニングというものをやっています。主に建物の所有者がクライアントで、その中に入っているテナントの希望を聞き、そのフロアまたは、フロアの一部を改装します。 電気照明、ネットワーク、電話などの配線の設計からデスク、椅子、コピー機、書類棚などのレイアウト、発注などまで詳細な設計を行うコンサルタントです。
このような会社で私はインターンとして色々な部署の人から指導を受け、少しずつ仕事をもらっています。主にインテリアデザイナーにつき、現場へ行って現状調査をしたり、会社に戻って現場で確認された調整点をAutoCADというソフトを使ってコンピューターで修正したりします。現場ではまた、図面と異なって施工されている部分や不完全なところが無いかを入念に確認し、あった場合はそれをリストにして、施工会社に提出します。このような仕事以外にオフィスの引っ越しのコーディネイトもします。例えば同じビル内で、3階の会社が1階に引っ越す場合、金曜日のその人たちの仕事が終わった後から、移動を開始し、月曜の朝に新しい場所でスムーズに仕事が始められるように十分な配慮がなされます。新しいオフィスでも一人一人に電源やネットワーク、電話の供給が行き渡るか、机や椅子、コピー機のレイアウトは労働効率を高く保てるものかどうかなど、たった一回の引っ越しをスムーズに成功させるために一ヶ月以上をかけ打ち合わせを行います。また、引っ越しが完了した後も本当に労働効率が高くなっているか、その職場の人たちに何か不便が生じていないかなどのアフターケアをおこないます。
今まで4週間インターンをやってきた中で、イギリスと日本のインテリアデザイン産業の相違点について気づきました。イギリスの建築は耐久性のあるレンガ作りが多く、地理的な条件から地震も少ないですし、また国の建築に関する法律(特に景観について)が厳しいので、新築は日本と同じようなペースでは建設されません。日本ではほとんどが新築と同時に設計されるオフィスデザインですが、こちらではたいていはテナントの引っ越しの時です。さらにオフィスのレイアウトによって労働効率が左右されるという観念が浸透しているので、業績を上げるために、私たちのようなインテリアデザイン事務所に依頼してくる会社がとても多いのです。つまりインテリアデザインの建築に対する内訳は日本と比べて多く、需要も高い。インテリアデザインはイギリスでは一つの産業として確立されているのです。
私の会社でデザインを担当している人たちの多くは建築ではなくインテリアデザインを専門に勉強し、資格を持っています。インテリアに関する教育も確立されています。
この会社に出会い、インターンとしてのオファーを頂くまで、実に200通以上の履歴書を添えた手紙と30以上のEメール、数え切れないほどの電話をかけました。200通の手紙もまず返事が返ってきたのは30通ほどでほとんどは新しく人を探していないというもので、面接までにたどり着いたのはわずか5社でした。インテリアデザインという分野柄、ポートフォリオと呼ばれる自分の作品集の持参が求められます。ほとんどが積極的な態度を示してくれたものの、インターンの開始時期がかなり先なことから確約にいたるのは難しいです。 しかしそういった中で、私の今いる会社は、オファーと同時にしっかりとした受け入れ態勢が整っていることを示してくれ、安心して応じることができました。そして、今も毎日何か新しいことを学べる楽しさを感じています。私が何か貴重なものを得ているように、私を受け入れてくれたこの会社にも一日でも早く貢献できるようになりたいです。 トップ
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私はロンドンブリッジの近くにあるインテリアデザインの会社で、インターンとして働いています。正社員が10人ほどで、あまり大きくない会社ですが、その分お互いが同じオフィス内で働いているので、インテリアデザインを中心にビジネスの仕組みについても学びたかった私にとって、多くのことを学べるチャンスがあふれた場所です。私の業務内容は、特定の人の下で働くというのではなく、インテリアデザイナー、スペースプランナーを始めとした設計を中心としながら、会計、プロジェクトマネージャー、営業、マーケティング、経営なども手伝っています。難しいのは同時に複数の人から、仕事を依頼されるときですが、どれから片付けていけば良いか、その重要度をはっきりと把握し、冷静にすすめていくことが大事だとわかりました。そして、自分のできる範囲の量を超えてしまうと思ったときには、無理をせずにはっきりと断ることも大切です。しかし、余裕がある時には、初めての事や難しそうだと思われる仕事も、どこまでできるか挑戦させてもらい、ひとつひとつの小さくても多種なステップを踏み進めながら、自分の可能性を広げてきました。言葉や経験が足りないと感じて、自信を失うこともありますが、学ぼうとする姿勢さえあれば一回目より二回目、二回目より三回目が必ず上達していくと信じて、努力を続けています。言語の違いがどんな小さなことでも障害になる可能性があります。しかし同時にどんなに小さなことでも、英語でやり遂げたときの達成感は格別です。そして、それが少しずつ自信に変わっていきます。基本的なことのようですが、相手の言っていることが分からないときには、恥ずかしいと思ったり、知っているふりをしたり、放って置いたりせず、言語だけでなくその場で考えられるあらゆる手段を使って、必ず理解しなければいけません。「分からなくて仕方がない。しかし、その後どうするか。」こう考えていくことが、成長を続けていくコツではないでしょうか。そして苦労して理解したものの方が、簡単に理解したものより、さらに印象強く残っているような気がします。
現在、インターンも残りわずか1ヶ月というところです。私も会社にすっかりなれ、先月から設計の責任の大きな仕事を任されることが多くなりました。今までになく、自分の発想や能力を必要とされ、1人で現場に行くこともあり、そのプレッシャーが時には重いですが、その一方で、同僚からの期待と信頼がとても嬉しく、自分の仕事にやり甲斐を感じています。
イギリスの職場環境で私が好きなのは、誰もがためらいもなく、定時に帰り、休暇をとることです。私が知っているイギリスにいる人々はほとんどと言っていいほど残業をしませんし、もし、残業をしたとしても、その分の代わりのオフをとっています。そのイギリスでの仕事に対するリラックスした態度には、感心しますし、羨ましいとも思います。そして、それが徐々に慣れつつある私にとっても居心地の良い環境となっています。あとわずかのこのインターンシップをより充実させるために、常に前向きにそして、イギリスにいるらしく、肩の力を抜いて続けていこうと思います。
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この一年は多くの貴重な経験と数え切れないほどの思い出とともに、日本に帰国という形で無事に終了しました。この一年間に何も問題がなかった訳ではありません。様々な困難や壁にぶち当たることもありましたが、周囲の人たちに支えられながら、一つ一つを乗り越えて成長した結果、今の自分がここにあると思います。だから一年を振り返ったとき、やっぱりこの道を選んで本当に良かったと正直に思います。数々の経験の中からいくつか紹介したいと思います。
まずは、語学力についてです。自分の語学力が伸びているのをもっとも深く実感したのは、帰国直前にホストファミリーに会いに行った時のことでした。ホストマザーが、よく話すようになり、以前よりも難易度の高い単語を使うようになっており、状況説明の言い回し方もより自然にネイティブの人にわかりやすくなっていると言ってくれました。ホストマザーの言葉を聞いて、思い出したのは、もともと私は無口なほうではないので、この家族と暮らし始めた当初は話さなかったのではなく、話せなかったということでした。言いたいこと、伝えたいことはたくさんあったはずなのに、どう表現したらいいかわからなかったのです。その葛藤に悩み、そのうち、また伝わらないかもしれないという恐怖心が障害になっていっていたのかもしれません。
同時にもう一つ気づいたことがありました。それは私のコミュニケーション能力も上がっていたということでした。子供たちと遊んだり、ホストマザーやホストファザーと会話をしていたりした時に、「なんて言えばいいんだろう」と考え込んでしまう状況にあまり遭遇しなくなっていたのです。これは、英語が上達しただけでなく、イン
ターンの職場での同僚とのコミュニケーションも役に立っていると思われます。職場では、相手に伝わらないことがあってもめげているわけにはいかないし、後で理解していなかったという言い訳は通用しないので、相手にわかりやすく伝わる自然な言い方だけでなく、話すのがだめなら、書いてみたり、分からないときは分からないとはっきり伝えて納得できるまで話そうという姿勢が身についたようです。その結果、誤解の生まれにくい会話ができるようになり、次第にホストファミリーとの会話に障害になっていた話すことに対する恐怖心がなくなっていったのかもしれません。ロンドンに住んでいたとき、もっと英語を気楽に構えられるようになりました。それは、ロンドンはまさに人種のるつぼであり、英語を母国語として話しているたちばかりではなく、世界中から集まってきた人一人ひとりが話す英語がすべて英語ということに気づいたからです。つまり私が話す英語も日本人訛りがあるかもしれませんが、それでも英語なのです。その人の出身地のアクセントやその人自身の話し方の癖も加わって、数え切れない種類の英語が存在していて、初めて会った人の英語がわからなかったり、聞きなれない英語があったりしても、それはただ単純に慣れていけばいいだけのことなのです。
インテリアデザイン事務所でのインターンを通して、語学以外に得られたことのうちの一つには、コンピューター技術があります。Auto CADという設計用のコンピューターソフトをメインに使っていたので、インターンの終了直前にはほとんどの操作を一人でできるようになっていました。このソフトについて大学時代に学んだことはありましたが、実践で利用したことがなかったので、この事務所での環境は有り難かったです。それまで丁寧に指導してくれた同僚にとても感謝しています。
現在は、日本で就職活動を徐々に開始しようというところです。不安が全く無いとは言えませんが、イギリスで培った語学とロンドンの職場で磨いたコンピューター技術が自信のきっかけになり、より積極的な姿勢で臨むことができています。これからも自分の本当にやりたいことに正直に、あせらず取り組んでいきたいです。
(2005年東京で仕事を開始されたとのレポートが届いています。)
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