| イギリス 理科教育 |
| H.Yさん(2008年7月出発) |
|
●第1回レポート
テーマ:海外生活の中で気がついたこと、発見したこと、印象に残っていること ロンドンより電車で20分程の距離にあるSt Albansという町でホームステイして一カ月が経とうとしています。日本の7月とは大きく異なり、暑くもなく湿度も低いためとても過ごしやすい気候です。また、北緯に位置するため、この季節は日が沈むのが遅く、9時近くまで明るく一日が長く感じます。同時に私がイギリスで生活して感じたことは、身近に自然がたくさんあり、大都市ロンドンですらリスなどの小動物を見ることのできる環境が多いということです。私がホームステイしている町に至っては、いつも道路脇の草むらで野ウサギに出会い、家の庭では幾種類もの野鳥や小動物を観察できます。 映画など間接的に得られる情報で、人種や文化の違いは誰しもがある程度認識できていると思います。特にたてまえ等の独特の文化を持つ日本と、曖昧な答えを好まない国とでは、会話形式が異なるのは言うまでもありません。それでもなお、イギリスで実際に人々が感情を顔や言動ではっきり表現するのに接していると、改めて環境の違いを感じます。私自身、会話がうまくできなくても、表情から相手の考えを察することができますが、こちらの感情表現が乏しく、真意を確認されることがあります。 紳士の国のイメージがあるイギリスですが、現地の方から伺った話では、最近では紳士といえる人が減ってきているとのことです。しかし個人的には、この1ヵ月の間に多くの見知らぬ人に助けられたり、歩行者や子供など弱者に対する大人の配慮に接する機会が多く、感心することが多いです。日本では、横断歩道以外で車が歩行者のために止まったりする光景はあまり見られませんが、この国も含めいつくかの国ではこのような光景を見受けることがあり、そのつど感心させられます。同じ島国ではありますが、気候も文化も異なるこの地で見聞を広め、双方の国のよい点を少しでも多く見つけていきたいものです。 第2回レポート テーマ:各自の専門・関心のある分野について、これまでに触れたこと(人・もの・場所など)。それらを通して得た知識や発見、日本との相違点について。 イギリス第二の都市バーミンガムの西にあるShrewsburyのcollageで研修が始まり1カ月が過ぎました。日本の高等学校を想像して来たのですが、学生の年齢は同程度でも学校の雰囲気やシステムは大きく異なっていました。学年は大きく2学年から構成されており、授業形式は日本の大学のように、各自が履修科目を決め、一時限60分から90分の授業を受けています。学科は映画、美術、ビジネス、言語、科学、栄養学など多種多様で、生徒はそこから4種類の教科を選択履修するようになっています。現在までに、関心のある化学を中心に幾種類かの授業に参観させていただいたので、それらを中心に感じたとことを述べたいと思います。 まず、基本的に今研修している学校にはチャイムがないということがかなり特異的だと思います。先生も生徒も自分のやることをしっかり認知し、ひとりひとりが自分の責任のもと行動しているようです。また、授業が長引いているときは、生徒は外で静かに授業が終わるのを待っていて、逆に生徒が遅刻してきた場合では、先生は特に質問することもなく淡々と授業を進めていました。いずれのクラスも16人くらいで構成されており、先生はパワーポイント、ホワイトボードを用いて授業を進めています。特に関心のある化学の授業では、一週間に一度は実験を取り入れており、配布された資料をもとに生徒は2人ひと組で、各自が考え積極的に実験していました。実験時は、先生の指示がなくとも必ず白衣に保護メガネを着用しており、秤量、融点測定、実験誤差を求めるなどしており、短い時間で手際よく実験をしていたのが印象的でした。また、先生もどんなに些細な演じ実験を紹介する時でも、白衣に保護メガネを着用し、授業参観している私の白衣と保護メガネも準備してあり、実験に対する基本姿勢が日本よりしっかり根付いている気がしました。 先生いわく、学校も授業も生徒が自分で勉強したくて来ているので、いじめもなく授業も集中していて当たり前とのことでしたが、私の高校時代とは学校のシステムも学生の取り組み方も大きく異なっている印象を受けました。 |